ハイステータスカードの代表格である「ダイナースクラブカード」と「アメリカン・エキスプレス・カード」。どちらも魅力的な特典とサービスを提供していますが、「結局どっちを選べばいいの？」と迷っている方も多いのではないでしょうか。調査の結果、両カードには明確な特徴の違いがあり、あなたのライフスタイルや重視するポイントによって最適解が変わることがわかりました。
この記事では、年会費、特典内容、ステータス性、審査難易度など、あらゆる角度から両カードを徹底比較します。海外旅行が多い方、グルメを重視する方、初めてステータスカードを持つ方など、シーン別の選び方も詳しく解説。さらに、プラチナカード同士の比較や2枚持ちのメリット・デメリットまで、カード選びに必要な情報を網羅的にお伝えします。
| この記事のポイント |
|---|
| ✓ ダイナース vs アメックスの基本的な違いと選び方がわかる |
| ✓ 年会費・特典・ステータス性を数値で比較できる |
| ✓ あなたのライフスタイルに合った最適なカードが判断できる |
| ✓ プラチナカードや2枚持ちの選択肢も理解できる |
ダイナース vs アメックス どっちが良いかの判断基準
- 最初に結論：ダイナース アメックス どっちを選ぶべきか
- 年会費で比較：ダイナースが高額だがアメックスは選択肢が豊富
- ステータス性の違い：知名度ならアメックス、格式ならダイナース
- 使える店舗数：アメックスの方が利便性が高い
- 特典内容の違い：グルメならダイナース、旅行ならアメックス
- 審査難易度：アメックスの方が取得しやすい
最初に結論：ダイナース アメックス どっちを選ぶべきか
海外旅行やビジネス利用が多い方はアメックス、グルメや国内での上質なライフスタイルを重視する方はダイナースを選ぶのが正解です。
調査の結果、両カードの特徴は明確に分かれており、どちらが優れているかではなく、あなたの使い方に合うかどうかで判断すべきことがわかりました。アメックスは海外での利便性とトラベル関連サービスに優れ、ダイナースは国内でのダイニング特典と格式の高さが魅力です。
具体的には、年間10回以上海外に行く方や出張が多い方はアメックスを選ぶべきです。24時間日本語サポート、手荷物無料宅配、充実した海外旅行保険など、海外での安心感は圧倒的にアメックスが勝ります。空港ラウンジサービスも、プライオリティパスの利用回数や対象空港の多さでアメックスが有利です。
一方、月2回以上高級レストランを利用する方や、国内での接待・会食が多い方はダイナースがおすすめです。エグゼクティブダイニングによる1名分無料特典は、年間で考えると年会費以上の価値を簡単に生み出せます。また、ダイナースの持つ格式と歴史は、一定の年齢以上のビジネスパーソンからの評価が高く、商談や接待の場面でのステータスシンボルとして機能します。
**初めてのステータスカードなら、迷わずアメックスを選ぶことをおすすめします。**年会費の選択肢が豊富で、グリーンカード（月会費1,100円）から始められるため、段階的にステップアップできるのが大きなメリットです。
📊 カード選択の基本指針
| 利用シーン | おすすめカード | 理由 |
|---|---|---|
| 海外旅行・出張メイン | アメックス | トラベルサービスの充実度 |
| グルメ・接待メイン | ダイナース | エグゼクティブダイニング |
| 初回ステータスカード | アメックス | 年会費の選択肢と取得しやすさ |
| 国内ビジネス重視 | ダイナース | 格式とステータス性 |
年会費で比較：ダイナースが高額だがアメックスは選択肢が豊富
年会費の比較では、ダイナースが24,200円（税込）、アメックスグリーンが13,200円（税込）となり、基本カードの年会費はアメックスの方が安価です。
しかし、この比較だけでは判断を誤る可能性があります。なぜなら、アメックスには複数のグレードが用意されており、月会費制のグリーンカード（月1,100円）から、プラチナカード（165,000円）まで幅広い選択肢があるからです。
ダイナースは基本的に一般カード（24,200円）とプレミアムカード（143,000円、招待制）の2択になるため、年会費の選択肢の豊富さではアメックスが圧倒的に有利です。特に、アメックスゴールドプリファード（39,600円）は、ダイナース一般カードより年会費は高いものの、メタル製カードの特別感や充実した特典を考えると、コストパフォーマンスは優秀といえます。
💰 年会費とグレード比較表
| カード | 年会費（税込） | 家族カード年会費 | ETCカード |
|---|---|---|---|
| ダイナース一般 | 24,200円 | 5,500円 | 無料 |
| アメックスグリーン | 13,200円 | 6,600円 | 新規発行手数料935円 |
| アメックスゴールドプリファード | 39,600円 | 2枚まで無料 | 新規発行手数料935円 |
| アメックスプラチナ | 165,000円 | 4枚まで無料 | 新規発行手数料935円 |
| ダイナースプレミアム | 143,000円 | 無制限で無料 | 無料 |
家族カードの年会費では、ダイナースプレミアムが無制限で無料という圧倒的なメリットがあります。大家族や、複数の家族メンバーにカードを持たせたい場合は、長期的なコストを考慮してダイナースが有利になる場合もあります。
また、ETCカードではダイナースが完全無料、アメックスは発行手数料が必要という違いもあります。ただし、935円の一回限りの費用なので、カード選択の決定要因にはなりにくいでしょう。
年会費の元を取りやすさも重要な判断基準です。ダイナースのエグゼクティブダイニングを月1回利用すれば、1万円程度のコース料理が1名分無料になるため、年間12万円の価値を生み出せます。一方、アメックスの海外旅行特典は、海外に行かない年は価値を感じにくいという特徴があります。
ステータス性の違い：知名度ならアメックス、格式ならダイナース
ステータス性の観点では、知名度と認知度ならアメックス、格式と歴史の重みならダイナースという明確な違いがあります。
アメックスは日本国内での知名度が非常に高く、店舗スタッフや一般の方でもブランド名を知っている場合がほとんどです。特に、アメックスゴールドプリファードのメタル製カードは、支払い時の重量感と質感で確実に注目を集めます。若い世代や女性からの評価も高く、デートや接客業での印象は抜群です。
一方、ダイナースは「知る人ぞ知る」的な位置づけで、真のハイステータスを理解している人からの評価は非常に高いです。特に、50代以上のビジネスエグゼクティブや、高級レストランのスタッフからの扱いは格別といわれています。ダイナースプレミアムカードを提示した際の、高級料亭やホテルでの対応の変化を体験した方も多いようです。
🏆 ステータス性比較マトリクス
| 評価項目 | アメックス | ダイナース |
|---|---|---|
| 一般認知度 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| 業界関係者評価 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 若年層受け | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| エグゼクティブ層評価 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 海外でのステータス | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
海外でのステータス性では、アメックスが圧倒的に有利です。世界中のホテルやレストランで、アメックスのブランド力は確立されており、特にアメリカやヨーロッパでの評価は絶大です。ダイナースは欧米では一定の評価がありますが、アジア圏では認知度が低いのが現状です。
カードの券面デザインとしての特別感も重要な要素です。アメックスのメタル製カードは重量感があり、手に取った瞬間に「特別なカード」であることがわかります。ダイナースは伝統的なプラスチック製ですが、シンプルで上品なデザインが、かえって格式の高さを演出しています。
日本国内でのビジネスシーンを考えると、40代以上の経営者や役員クラスとの商談では、ダイナースの方が話題になりやすく、信頼関係構築に役立つ場合があります。一方、国際的なビジネスや若い世代との関係性では、アメックスの方が効果的といえるでしょう。
使える店舗数：アメックスの方が利便性が高い
日常の利便性を重視するなら、使える店舗数の多さでアメックスを選ぶべきです。
国内では両ブランドともJCBと提携しているため、基本的にはJCB加盟店で利用可能です。しかし、古い決済端末を使用している店舗や、一部のオンラインショップでは、ダイナースが使えない場合がアメックスより多いというのが現実です。
特に、地方の小規模店舗や個人経営の飲食店では、ダイナースを断られる経験をする方が多いようです。これは、店舗側でダイナースというブランドを認識していない場合や、古い決済システムが原因となっています。
🛍️ 利用可能店舗の比較
| 利用場面 | アメックス | ダイナース | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 都市部大型店 | ◎ | ◎ | 両方とも問題なし |
| 地方小規模店 | ○ | △ | ダイナースが断られる場合あり |
| オンラインショッピング | ○ | △ | ダイナースが非対応の場合あり |
| 海外利用 | ◎ | △ | アメックスが圧倒的に有利 |
海外での利用可能店舗数では、アメックスが圧倒的に有利です。特にアジア圏やヨーロッパでは、ダイナースが使えない店舗が多く、海外旅行時にメインカードとして持参するならアメックス一択といえます。
オンラインショッピングでの利便性も重要な判断基準です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの主要ECサイトでは両方とも利用可能ですが、中小規模のオンラインショップや海外サイトでは、ダイナースが対応していない場合があります。
ただし、ダイナースには「コンパニオンカード」という優れた解決策があります。ダイナース保有者は年会費無料でMastercardブランドのカードを追加発行でき、利便性の問題をほぼ解決できます。TRUST CLUBプラチナマスターカードが無料で発行できるため、実質的には利便性の差は小さくなります。
スマートフォン決済への対応も現代では重要です。Apple PayやGoogle Payでは、両ブランドとも対応していますが、QUICPayやiDでの利用では、アメックスの方が対応店舗が多いのが現状です。
特典内容の違い：グルメならダイナース、旅行ならアメックス
特典内容の比較では、グルメ重視ならダイナース、トラベル重視ならアメックスという明確な住み分けがあります。
ダイナースの最大の魅力は「エグゼクティブダイニング」です。全国300店舗以上の高級レストランで、2名以上の利用で1名分のコース料理が無料になるこの特典は、グルメ好きには垂涎のサービスです。対象店舗には、ミシュラン星付きレストランや、予約困難な人気店も多数含まれています。
🍽️ ダイナースの主要グルメ特典
| 特典名 | 内容 | 利用条件 | 年間利用価値 |
|---|---|---|---|
| エグゼクティブダイニング | 1名分コース料理無料 | 2名以上利用 | 120,000円〜 |
| グループ特別プラン | 2名分コース料理無料 | 6名以上利用 | 60,000円〜 |
| 料亭プラン | 高級料亭の予約代行 | – | プライスレス |
| ウィッシュダイニング | 人気店の優先予約 | – | プライスレス |
一方、アメックスは海外旅行関連の特典が充実しています。24時間日本語ホットライン、手荷物無料宅配、海外用携帯電話レンタル割引など、海外での安心感を提供するサービスが豊富です。
✈️ アメックスの主要トラベル特典
| 特典名 | 内容 | 利用価値 |
|---|---|---|
| 手荷物無料宅配 | 往復各1個ずつ | 年6,000円相当 |
| 海外携帯電話レンタル | 50%割引 | 年10,000円相当 |
| グローバルホットライン | 24時間日本語サポート | プライスレス |
| プライオリティパス | 空港ラウンジ利用（年2回無料） | 年7,000円相当 |
空港ラウンジサービスの比較では、回数制限と対象空港数で大きな違いがあります。アメックスは年2回まで無料でプライオリティパスが利用できますが、ダイナースは年10回まで無料です。頻繁に海外出張がある方には、ダイナースの方がメリットが大きい場合もあります。
ホテル特典でも両者に特色があります。アメックスは「ファイン・ホテル・アンド・リゾート」で世界の高級ホテルでの優待が受けられますが、ダイナースは「国内クラブホテルズ・旅の宿」で国内の厳選された宿泊施設での特典が充実しています。
特典の活用頻度を考えると、都市部在住でレストランを頻繁に利用する方はダイナース、地方在住で年数回の海外旅行を楽しむ方はアメックスという選び方が合理的です。
審査難易度：アメックスの方が取得しやすい
審査の通りやすさでは、アメックスの方が取得しやすいというのが一般的な認識です。
ダイナースは従来「27歳以上」という年齢制限がありましたが、現在は撤廃されています。しかし、実際の審査では年収500万円以上が一つの目安とされており、若年層には依然として高いハードルとなっています。また、ダイナースの審査では、職業の安定性や社会的地位も重視される傾向があります。
アメックスの審査は、年収300-400万円程度でも通過する可能性があり、20代前半でも取得できるケースが多数報告されています。特に、アメックスグリーンカードは月会費制ということもあり、初めてのステータスカードとして選ばれることが多いです。
📋 審査難易度の比較
| 項目 | アメックス | ダイナース |
|---|---|---|
| 年収目安 | 300万円〜 | 500万円〜 |
| 年齢制限 | 20歳以上 | 制限なし（実質25歳以上推奨） |
| 職業重視度 | 中程度 | 高い |
| 審査期間 | 1-2週間 | 2-3週間 |
| 通過率（推定） | 比較的高い | 厳格 |
勤続年数や職業の安定性も審査に影響します。ダイナースでは、医師、弁護士、公認会計士などの国家資格保有者や、大企業の正社員、公務員などが優遇される傾向があります。一方、アメックスは職業による差別は比較的少なく、個人事業主やフリーランスでも申込みやすいとされています。
クレジットヒストリー（信用履歴）の重要性は両社とも同程度ですが、ダイナースの方がより厳格に審査する傾向があります。過去の延滞歴や金融事故の有無は、ダイナースでは特に厳しくチェックされます。
調査の結果、初めてのクレジットカードでいきなりダイナースに申し込むより、まずアメックスでクレジットヒストリーを積んでからダイナースに挑戦するという戦略を取る方が多いことがわかりました。
申込みから発行までの期間も考慮すべき点です。アメックスは比較的スピーディーで、1-2週間程度で発行されることが多いですが、ダイナースは審査が慎重なため2-3週間程度かかる場合があります。
ダイナース vs アメックス どっちを選ぶべきかシーン別解説
- 海外旅行好きならアメックスが圧倒的有利
- グルメ重視ならダイナースのエグゼクティブダイニングが最強
- プラチナカード比較：アメックスプラチナ vs ダイナースプレミアム
- ANAマイラーの選択：アメックス vs ダイナース
- 2枚持ちという選択肢：メリットとデメリット
- 初めてのステータスカードならアメックスがおすすめ
- まとめ：ダイナース アメックス どっちを選ぶかの最終判断
海外旅行好きならアメックスが圧倒的有利
年間3回以上海外旅行に行く方や、海外出張が多いビジネスパーソンには、アメックスを強くおすすめします。
アメックスの海外旅行サポートは、他のクレジットカードブランドと比較しても群を抜いて充実しています。24時間365日対応の日本語ホットラインは、海外でのトラブル時に心強い味方となります。病気や怪我、盗難、航空機の遅延など、あらゆる緊急事態に日本語で相談できる安心感は、プライスレスの価値があります。
手荷物宅配サービスも海外旅行好きには欠かせない特典です。出国時に空港からスーツケースを自宅へ送り、帰国時には空港で受け取って自宅まで配送してもらえるため、重い荷物を持って移動する必要がありません。年間往復6回利用すれば、配送料だけで年会費の元を取ることができます。
✈️ アメックスの海外旅行特典詳細
| 特典内容 | アメックスグリーン | アメックスゴールドプリファード | 年間利用価値 |
|---|---|---|---|
| 手荷物宅配 | 往復各1個 | 往復各1個 | 3,000円×往復×回数 |
| 海外携帯レンタル | 50%割引 | 50%割引 | 5,000円〜 |
| 空港ラウンジ | 国内28空港 | 国内28空港＋同伴者1名 | 利用回数次第 |
| 緊急時サポート | 24時間対応 | 24時間対応 | プライスレス |
| 海外旅行保険 | 最高5,000万円 | 最高1億円 | 安心料 |
プライオリティパスの利用では、アメックスゴールドプリファード以上で年2回まで無料利用が可能です。ダイナースの年10回と比較すると少なく感じますが、アメックスプラチナでは無制限利用が可能になるため、頻繁に海外に行く方はプラチナへのアップグレードも視野に入れるべきでしょう。
海外での利用可能店舗数でも、アメックスが圧倒的に有利です。特にアメリカやヨーロッパでは、ダイナースが使えない店舗でもアメックスは使えるケースが多く、決済で困ることがほとんどありません。アジア圏でも、ダイナースよりアメックスの方が広く受け入れられています。
海外旅行保険の手厚さも重要なポイントです。アメックスゴールドプリファードでは最高1億円の傷害死亡・後遺障害保険に加え、疾病・傷害治療費用も最高300万円まで補償されます。家族特約も付帯しているため、家族での海外旅行でも安心です。
レンタカーやホテル予約での優待も、海外旅行時には重宝します。アメックスのトラベルデスクでは、レンタカーの優待割引やホテルのアップグレード、レストランの予約代行など、現地での滞在を快適にするサービスが充実しています。
海外旅行保険の自動付帯と利用付帯の違いも理解しておくべきです。ダイナースは一部自動付帯ですが、アメックスは利用付帯のため、旅行代金をカードで支払うことが保険適用の条件となります。しかし、この条件をクリアすれば、より手厚い補償を受けることができます。
グルメ重視ならダイナースのエグゼクティブダイニングが最強
月2回以上高級レストランを利用する方、接待や会食が多いビジネスパーソンには、ダイナースが断然おすすめです。
ダイナースの「エグゼクティブダイニング」は、全国約300店舗の厳選されたレストランで、2名以上のコース料理を予約すると1名分が無料になる驚異的な特典です。この特典だけで年会費の数倍の価値を生み出すことが可能で、グルメ好きには他の追随を許さないメリットがあります。
対象レストランの質の高さも特筆すべき点です。ミシュラン星付きレストラン、食べログ百名店、予約困難な人気店など、通常では簡単に予約が取れない名店が多数参加しています。フレンチ、イタリアン、日本料理、中華料理など、ジャンルも幅広くカバーしています。
🍽️ エグゼクティブダイニング利用価値シミュレーション
| 利用頻度 | 1回あたりコース料金 | 年間節約額 | 年会費差し引き後価値 |
|---|---|---|---|
| 月1回 | 10,000円 | 120,000円 | 95,800円 |
| 月2回 | 15,000円 | 360,000円 | 335,800円 |
| 月3回 | 12,000円 | 432,000円 | 407,800円 |
グループ特別プランでは、6名以上での利用で2名分が無料になるため、家族での特別な食事や、チーム単位での懇親会などでも大きなメリットがあります。子供を含めた大家族での記念日ディナーなどでは、4-5万円のコストダウンも可能です。
料亭プランも、ダイナースならではの特別なサービスです。通常は「一見さんお断り」の高級料亭を、ダイナースクラブが会員に代わって予約してくれます。芸者さんを呼べる格式の高い料亭での食事は、日本の伝統文化を体験できる貴重な機会となります。
ウィッシュダイニングでは、予約困難な人気レストランの空席情報を優先的に案内してもらえます。突然のキャンセルが発生した際の連絡サービスなど、一般の予約システムでは得られない特別なサポートが受けられます。
ダイナースのグルメ特典は、単なる割引サービスを超えた「体験価値」を提供しています。大切なビジネスパートナーとの会食、記念日のディナー、家族との特別な時間など、人生の重要な場面をより豊かに演出してくれます。
また、レストランでのダイナースカード利用時の扱いも特別です。高級レストランのスタッフは、ダイナースカードの価値を理解しており、カード提示だけで一定の敬意を持って接客してもらえます。これは、グルメに特化したブランドとしての歴史と信頼の証といえるでしょう。
ダイナースクラブの料亭プランで体験できる内容には、季節の会席料理、日本酒の利き酒、芸者さんの踊りや三味線演奏、茶道の体験などが含まれます。外国人のお客様をもてなす際にも、日本文化の真髄を体験してもらえる貴重な機会となります。
プラチナカード比較：アメックスプラチナ vs ダイナースプレミアム
プラチナカードクラスでの比較では、年会費とサービス内容のバランスを慎重に検討する必要があります。
アメックスプラチナ（年会費165,000円）とダイナースプレミアム（年会費143,000円、招待制）は、どちらも最高クラスのステータスカードですが、特徴には明確な違いがあります。アメックスプラチナは申込制で誰でも挑戦できますが、ダイナースプレミアムは完全招待制という入手難易度の違いがまず挙げられます。
💎 プラチナカード詳細比較
| 項目 | アメックスプラチナ | ダイナースプレミアム |
|---|---|---|
| 年会費（税込） | 165,000円 | 143,000円 |
| 入会方法 | 申込制 | 招待制 |
| 家族カード | 4枚まで無料 | 無制限で無料 |
| ポイント還元率 | 1.0% | 1.5% |
| コンシェルジュ | 24時間対応 | 24時間対応（メール対応あり） |
| プライオリティパス | 無制限 | 年10回まで無料 |
コンシェルジュサービスの違いは、実際の使い勝手に大きく影響します。アメックスプラチナのコンシェルジュは、ホテルや航空券の手配、レストラン予約、イベントチケットの入手など、幅広いリクエストに対応してくれます。ダイナースプレミアムのコンシェルジュは、メールでの対応も可能で、電話が苦手な方には使いやすいサービスです。
空港ラウンジサービスでは、アメックスプラチナが「センチュリオンラウンジ」という専用ラウンジを利用できる点で優位です。世界24箇所にしかない特別なラウンジで、料理やドリンクのクオリティは一般的な空港ラウンジとは別次元です。ダイナースプレミアムは年10回の制限がありますが、レストラン特典付きのプライオリティパスとして利用できる点がメリットです。
ホテル特典の比較では、アメックスプラチナの「フリーステイギフト」が圧倒的です。年1回、国内の高級ホテルに2名分で無料宿泊できる特典は、6-10万円相当の価値があります。ダイナースプレミアムのホテル特典は、国内クラブホテルズでの優待が中心となります。
継続特典も重要な判断基準です。アメックスプラチナでは、カード継続時に2万円分のトラベルクレジット、ダイナースプレミアムでは1万円分のトラベルクレジットがもらえます。これらの継続特典を考慮すると、実質的な年会費負担は軽減されます。
メタルカードの特別感も無視できません。アメックスプラチナは重厚なメタル製で、手に取った瞬間に特別感を味わえます。ダイナースプレミアムも高品質な券面ですが、プラスチック製です。人によっては、この物理的な特別感が重要な選択基準になります。
取得のしやすさを考えると、アメックスプラチナが有利です。年収400万円以上あれば申込み可能で、審査も比較的通りやすいとされています。ダイナースプレミアムは、まずダイナース一般カードで実績を積み、招待を待つ必要があります。
ANAマイラーの選択：アメックス vs ダイナース
ANAマイルを効率的に貯めたいマイラーの方には、使い方によってどちらがお得かが変わります。
マイル移行手数料の観点では、ダイナースの方がコストパフォーマンスに優れています。ダイナースはANAマイル移行に年間6,600円の手数料がかかりますが、アメックスは「メンバーシップ・リワード・プラス」（年3,300円）＋「ANAマイル移行手数料」（年5,500円）で合計8,800円必要です。
✈️ ANAマイル移行比較表
| 項目 | アメックス | ダイナース |
|---|---|---|
| 基本還元率 | 1.0% | 1.0% |
| マイル移行率 | 1ポイント→1マイル | 1ポイント→1マイル |
| 年間手数料 | 8,800円 | 6,600円 |
| 年間移行上限 | 40,000マイル | 40,000マイル |
| ANA便利用時 | 3.0%還元 | 2.0%還元 |
ANA航空券購入時のボーナスポイントでは、アメックスが3倍（3.0%還元）、ダイナースが2倍（2.0%還元）となり、ANAを頻繁に利用する方はアメックスが有利です。年間100万円分のANA航空券を購入する場合、アメックスなら30,000マイル、ダイナースなら20,000マイル獲得できる計算になります。
マイル移行以外の特典も考慮すべきです。ANAアメックスゴールドでは、「ANA SKY コイン」への移行時にレートがアップしたり、ANA航空券購入時の手数料が優遇されるなど、ANA関連サービス全般でのメリットがあります。
SFC（スーパーフライヤーズカード）修行を考えている方には、どちらのカードも対応していますが、年会費とサービス内容のバランスを考慮する必要があります。SFC取得後のメリットを最大化するためには、マイル還元率よりも空港ラウンジサービスや手荷物宅配などの実用的な特典の方が重要になる場合もあります。
ANAマイルの使い道の多様性も判断基準の一つです。特典航空券への交換はもちろん、座席のアップグレード、ANA SKY コインへの移行、提携パートナーのポイントへの交換など、用途に応じてベストな選択肢が変わります。
決済修行のしやすさでは、アメックスの方が電子マネーチャージの選択肢が多く、au PAYへのチャージで0.5%還元を受けられるなど、大量決済時の利便性が高いとされています。
マイラーとしての長期的な視点では、カードのランクアップの可能性も考慮すべきです。アメックスは一般カードからゴールド、プラチナへと段階的にアップグレードしやすく、ダイナースはプレミアムカードへの招待が前提となります。
2枚持ちという選択肢：メリットとデメリット
ダイナースとアメックスの2枚持ちは、お互いの弱点を補完する理想的な組み合わせと言えます。
2枚持ちの最大のメリットは、海外旅行ではアメックス、国内でのグルメ利用ではダイナースと使い分けることで、両方の強みを活かせることです。また、どちらか一方のカードが使えない店舗でも、もう一方でカバーできるため、決済で困ることがほとんどありません。
💳 2枚持ちのメリット・デメリット分析
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ✓ 決済可能店舗の拡大 | ✗ 年会費負担の増加 |
| ✓ 特典の相互補完 | ✗ カード管理の複雑化 |
| ✓ リスク分散 | ✗ ポイント分散 |
| ✓ 使い分けによる最適化 | ✗ 年会費に見合う利用が困難 |
年会費負担の問題は確かに大きく、ダイナース（24,200円）＋アメックスグリーン（13,200円）でも年間37,400円、より上位のカードを組み合わせると年間10万円を超える場合もあります。しかし、両方の特典をフル活用できる方なら、年会費以上の価値を創出することは十分可能です。
具体的な使い分け戦略としては、以下のようなパターンが効果的です：
🎯 効果的な使い分けパターン
| 利用シーン | 使用カード | 理由 |
|---|---|---|
| 海外旅行・出張 | アメックス | トラベルサポート、海外での利便性 |
| 高級レストラン | ダイナース | エグゼクティブダイニング |
| 国内ショッピング | ダイナース | コンパニオンカード（Mastercard）活用 |
| オンライン決済 | アメックス | 対応サイトの多さ |
| 空港ラウンジ | ダイナース | 年10回まで無料（回数が多い） |
ポイント管理の複雑化も課題の一つです。2つの異なるポイントシステムを管理する必要があり、有効期限やポイント価値の把握が難しくなります。ただし、両方とも実質的にポイント有効期限が無期限なので、長期的な視点で貯めることは可能です。
初年度の戦略として、ダイナースの初年度年会費無料キャンペーンを活用する方法があります。アメックスをメインカードとして使いながら、ダイナースを無料で試用し、実際の使い勝手を確認してから継続を判断するという賢い方法です。
2枚持ちが特におすすめの方は、以下のような条件に当てはまる方です：
- 年収800万円以上で年会費負担が問題にならない
- 月2回以上高級レストランを利用する
- 年5回以上海外旅行や出張がある
- 接待や会食でカードのステータスが重要
調査の結果、実際に2枚持ちをしている方の多くが、**「どちらかだけでは不十分」「使い分けることで生活の質が向上した」**という感想を持っていることがわかりました。
初めてのステータスカードならアメックスがおすすめ
クレジットカードデビューや、初めてのステータスカードとして選ぶなら、アメックスを強く推奨します。
初心者にアメックスをおすすめする最大の理由は、年会費の選択肢の豊富さと、段階的なステップアップが可能なことです。月会費1,100円のグリーンカードから始めて、利用実績を積みながらゴールド、プラチナへとアップグレードしていく道筋が明確に示されています。
🌱 初心者向けアメックスステップアップルート
| ステップ | カード | 年会費 | 取得難易度 | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | グリーン | 月1,100円 | ★☆☆ | 20代・初心者 |
| 2 | ゴールドプリファード | 39,600円 | ★★☆ | 30代・中堅 |
| 3 | プラチナ | 165,000円 | ★★★ | 40代・エグゼクティブ |
審査の通りやすさも初心者には重要なポイントです。アメックスは比較的審査基準が明確で、年収300万円以上、勤続年数1年以上であれば十分合格圏内です。ダイナースは「所定の基準」という曖昧な表現で、実際の審査基準が分からないため、初挑戦には不安が残ります。
カードの知名度と社会的認知度も、初心者には重要です。アメックスは若い世代にも広く知られており、カードを提示した際の反応も良好です。レストランやホテルのスタッフも、アメックスには慣れているため、スムーズな対応を受けられます。
特典の分かりやすさも初心者向けの要素です。アメックスの特典は比較的シンプルで理解しやすく、公式サイトでの説明も充実しています。ダイナースの特典は高品質ですが、利用方法が複雑だったり、対象店舗の検索が難しかったりする場合があります。
サポート体制の手厚さでは、アメックスが優位です。24時間日本語サポート、豊富なFAQ、使いやすいスマートフォンアプリなど、初心者が困った時のサポート環境が整っています。
将来的な拡張性も考慮すべきです。アメックスファミリーには、航空系（ANAアメックス、デルタアメックス）、ホテル系（ヒルトンアメックス、マリオットアメックス）など、多様な提携カードがあります。ライフスタイルの変化に応じて、最適なカードに切り替えることが可能です。
海外旅行デビューにも最適です。初回の海外旅行では不安が多いものですが、アメックスの手厚い海外サポートがあれば安心です。手荷物宅配、日本語ホットライン、充実した海外旅行保険など、初心者の不安を解消してくれるサービスが揃っています。
一般的に、20代のうちはアメックスグリーンで経験を積み、30代でゴールドプリファードに移行、40代でプラチナを目指すというキャリアパスが理想的とされています。このような長期的な視点で、最初のステータスカードを選ぶことが重要です。
まとめ：ダイナース アメックス どっちを選ぶかの最終判断
最後に記事のポイントをまとめます。
- 海外旅行重視なら迷わずアメックスを選ぶべきである
- グルメ・接待重視ならダイナースのエグゼクティブダイニングが最強である
- 年会費の安さと選択肢の豊富さではアメックスが有利である
- ステータス性は知名度のアメックス、格式のダイナースという住み分けがある
- 審査の通りやすさと初心者向けの要素ではアメックスが優位である
- 使える店舗数と利便性ではアメックスが圧倒的に勝る
- プラチナカードクラスでは入手難易度と特典内容に明確な違いがある
- ANAマイラーにはコストパフォーマンスでダイナースが有利である
- 2枚持ちは年会費負担を許容できれば最強の組み合わせとなる
- 決済修行やチャージルートの豊富さではアメックスが使いやすい
- コンシェルジュサービスはどちらも高品質だがアプローチが異なる
- 空港ラウンジサービスは利用回数でダイナース、質でアメックスが優位である
- 家族カードの年会費体系には大きな差がある
- 継続特典やカード更新時のメリットも選択の重要な要素である
- 長期的なカードキャリアを考慮した選択が重要である
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://my-best.com/articles/234
- https://manekai.ameba.jp/creditcard/brand/diners-americanexpress-comparison/
- https://finance.toremaga.com/creditcard/column/amexgoldpreferred-dinersclubcard-hikaku/
- https://www.diners.co.jp/ja/entry_form/corporate/syurui.html
- https://money.k-zone.co.jp/moneybest/news/13
- https://babyfirst.jp/amexplatinum-dinerspremium-comparison/
- https://tsumitsumiblog.org/marriott-bonvoy-diners-comparison/
- https://ameblo.jp/blue-soul2023/entry-12845847466.html
- https://lp.virtual-sova.io/useful-column/diners-and-amex/
- https://diamond.jp/zai/articles/-/1042326
